黒染剤
黒染剤
商品名
| 特徴 ・ 用途
| 使用方法
| 性状
| 荷姿
|
スチブラック
36P
| 鉄鋼用黒染剤
簡易的な方法で、鉄の黒色酸化皮膜を形成します。
膜厚1~5μ
| 1kg/1ℓ
135~145℃ 5~30分 | 白色・粉末
PH 13.2(1%) | 20kg
缶
|
スチブラック
36P添加剤S
| 黒染添加剤
黒染液中に漂う不純物と反応し、液の安定・
劣化防止をします。黒色が増します。
| 0.05~1%
| 白色・粉末
PH 10.0(1%) | 10kg
缶
|
● 黒染=アルカリ黒色酸化法の反応
高温の苛性ソーダ溶液中における酸化還元反応の応用です。
鉄鋼を均一に酸化させて四三酸化鉄(Fe3O4)の黒色酸化皮膜を生成します。
主成分は水酸化ナトリウムです。
これに酸化剤・促進剤が含有しています。
反応としましては、高温(130~150℃)の水酸化ナトリウムと酸化剤の作用により、酸化第二鉄(Fe2O3)を生成させ、
次に水酸化ナトリウムと作用して、鉄酸ソーダとして溶解します。
鉄酸ソーダが還元されて、四三酸化鉄 (Fe3O4)となって、表面に黒色皮膜が化成されます。
反応式は、以下の様に考えられます。
4Fe+3O2 → 2Fe2O3
2Fe2O3+8NaOH+O2 → 4Na2FeO4+4H2
3Na2FeO4+5H2 → Fe3O4+6NaOH+2H2O
●黒染処理工程
脱 脂 → 水 洗 → 酸 洗 → 水 洗 → 黒 染 → 水 洗 → 水 洗 → 防 錆
▼ 脱 脂
油脂(防錆油・切削油・絞り油等)が付着している部品を除去せずに作業しますと、油脂と黒染液が反応しません。
油脂(防錆油・切削油・絞り油等)が付着している部品を除去せずに作業しますと、油脂と黒染液が反応しません。
基本的には、黒染液では油脂が除去されません。
油膜は、密着性低下・色調を悪くします。また、むらが生じます。
▼ 酸 洗
脱脂では除去できない表面皮膜・酸化スケール等を除去します。
▼ 防 錆
黒染した部品には、ピンホールがあります。
▼ 酸 洗
脱脂では除去できない表面皮膜・酸化スケール等を除去します。
▼ 防 錆
黒染した部品には、ピンホールがあります。
防錆処理をして、ピンホールの箇所を油膜で覆ってしまえば、錆の発生が防止できます。
黒染全体に対しても防錆効果があります。
黒染全体に対しても防錆効果があります。
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